定期的に歯のクリーニングを推奨する理由とは?①
クオーレ歯科クリニックです。
本日は「定期的に歯のクリーニングを推奨する理由」について解説していきます。
専門家による歯のクリーニングを受けることで、4つのメリットがあります。
1.歯のクリーニングを受けると同時に、口腔内の健康状態をチェック
2.歯垢や口腔バイオフィルムと呼ばれる細菌叢の除去を行うことができる
3.歯ブラシの状態を確認してもらい、正しい方法でブラッシングを実践することができる
4.自分に合ったデンタルケアの方法や道具を知ることができる
それぞれについて、具体的に詳しく説明しますね。
「1.歯のクリーニングを受けると同時に、口腔内の健康状態をチェック」
検診という言葉の方がわかりやすいかもしれませんね。
自分ではあまり見ることのできないお口の中をチェックしてもらえる機会はなかなかありません。当院では、歯のクリーニングだけでなく、歯を包む組織(歯周組織)の状態も調べます。これには、歯の被せ物や詰め物、歯の根っこや歯ぐき、骨の状態も含まれます。
「2.歯垢や口腔バイオフィルムと呼ばれる細菌叢の除去を行うことができる」
歯に付着するプラーク(歯垢)と口腔内のバイオフィルムは異なるものですが、細菌の集合体である点では同じと考えることができます。もっと簡単に言うと、個々の細菌が集まり、チームワークになった細菌の集合体です。
黄白色で粘着性のある物質で、う蝕や歯周病の原因菌など、さまざまな細菌で構成されています。たった1mgのデンタルプラークに、何と1億個以上の細菌が生息しているのです。
歯垢や口腔バイオフィルムの中は、栄養分や水分が十分に供給され、約37℃の温度が保たれているため、細菌が非常に増殖しやすい環境です。
例えば、歯周病の原因となる細菌は、大量の毒素を出すため、歯ぐきが腫れたり、出血したり、歯ぐきから膿が出たりすることがあります。さらに、細菌の増殖によって、歯ぐきなどに炎症が起こります。炎症が悪化すると、体はその状態を有害と判断し、骨を溶かして炎症から逃れようとする反応を示します。
その結果、歯の周囲の骨が溶けてしまうのです。
また、細菌が虫歯につながることは言うまでもありません。
歯垢や口腔内のバイオフィルムを完全に、そして徹底的に除去することが、歯と口の健康を保つために最も重要です。
歯をクリーニングすることを「歯石を取る」と言ったりしますが、歯石そのものは何の害もありません。
歯石は長い時間をかけて固まった物質で、口腔内の有害な細菌が体内に侵入するのを食い止めるためにできます。
しかし、歯石は表面がザラザラしているため、新しい細菌が付着しやすくなっています。そのため、可能な限り歯石を除去することが結果的には口内の健康につながります。
また、当院では、クリーニングで落とせる汚れやヤニはすべて除去していますが、これは汚れが審美的な問題になったり、う蝕(虫歯)を隠したりすることがあるためです。医学的に除去する必要がある訳ではなく、歯の黄ばみ、タバコのヤニによる健康被害の心配はありません。
これらを除去することで、歯周病の進行や活動性を抑制し、歯ぐきの腫れや出血につながる炎症を改善することができるのです。
残りの2点は次回お話ししますね。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
「武蔵小金井駅」の近くにある歯医者
『クオーレ歯科クリニック』
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